MIZ'U NON-NO

【オシャる技術】


第９号

「ロード・オブ・ファッションモデル３」




～前回のあらすじ～

「メンズノンノ専属モデル」という高き壁を目指すミズノンノ。
現役モデル・俳優の北村栄基くんの指導のもと、立ち方、表情を訓練する。
今回、ついにメンズノンノモデルの一次募集に写真を投稿する。

　　　　　　　　　　

撮影用の服を手に入れたミズノンノ。

後は、メンズノンノ一次審査に送るための写真を撮影するのみ、と考えていた矢先、栄基くんがこんなことを言い出した。

ミズノンノくん、そのまま撮影するつもり？



といいますと？

そのモンチッチみたいな髪型で

撮影するつもり？ってこと。







モンチッチ――。

確かに、「オシャる技術」を始めて以来、服のことばかり考えて、髪の毛をシカトしていた私だった。そこで、栄基くんの髪の毛を切っているカリスマ美容師を紹介してもらうことになった。

中目黒、ＬＯＧＵ ＨＡＩＲの渡部さん。


渡部　「どんな感じにする？」

やはり、モデルになるには、「僕という素材」を楽しめる髪型がいいと思うんですよ。
なんと言うんでしょうか、スタイリストのクリエイティビティを刺激するような、
未完成の大器を感じさせる「完成されてなさ」と申しますか・・・

栄基　「坊主にして」

渡部　「了解。」










あっさり――。

私の意見を挟む余地無く、頭が刈られることになったのだが、
実際に髪を切り出した渡部さんはやはりプロだった。

坊主にするのに、バリカンを使わない。

「別にそれなら僕が切る必要ないでしょ」


そうして丁寧に切られた髪形がこちら。

どうよ！
カッコ良くない？

「坊主、似合うじゃん」
渡部さんもそう言ってくれた。
さらに、こんなアドバイスも。

「ミズノンノくん、この坊主頭にヒゲ伸ばしたらカッコイイと思うよ。」


なるほど…。

しかし、僕はヒゲが生えない体質なのである。（頬の部分に全く生えない）
昔、

●　ワイルド

という言葉に憧れて、毎日「毛生え薬」を塗りたくっていたが、一向に毛の生える兆しを見せなかった。

だが。

ヒゲの生えない僕だが…

ハゲ発覚。

私の記憶が正しければ、こんなところに傷はなかった。

つまり、脱毛症に冒され始めているのだ。
（ ミズノンノは適当に生きていると思われがちだが、意外にストレスが溜まりやすい性格。みんな、ミズノンノに優しくしてあげて！）

さて。
精神的にヘコむミズノンノだったが、髪型の完成には大満足。




こうして着実に魅力アップを図るミズノンノ。

あとは、撮影を残すのみとなった。

しかし、その前に栄基くんにお願いして「あること」をしてもらうことにした。

それは…

イメトレ。

そして、運命の、





応募へ！

次週、注目の結果発表！！！

坊主にはヒゲが似合う。