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2004年11月30日発行
【オシャる技術】
最終回
「ＮＯ．８」
～前回のあらすじ～
ファッション界の重鎮、ドン小西への挑戦を決意するミズノンノ。
しかし、ミズノンノ・スタイルが否定され、さらに
ドン小西のブランドd.k.fで全身を固めるという策も「既に使われた」
という報告を受ける。
そこでミズノンノが考えた秘策とは！？
独自に開発した「ミズノンノ・スタイル」が使えない。
そして、秘策であった、ドン小西氏のブランドd.k.fで全身を固めるという
私が最も得意とするところの「媚」も、すでに使われている。
途方にくれた私である。
・・・なんか腹立ってきた。
だいたい、ドン小西って誰だよ。
（ぶっちゃけメールもらうまで知らんかった）
ふざけた名前つけやがって。
「ドン」てなんだよ、「ドン」って！
ボス気取りか！？
オレの断りもなしにボス気取りか！
・・・いかん。心が荒んできてる。
でも本当にどうしていいか分からんのです。
おもむろに、ボクはベランダに出てタバコに火をつけてつぶやいた。
「ドン、か・・・」
その時である。
ヒラメキという名の落雷がボクの脳天に直撃した。
「ドン！？」
ドンと言えば、
ドンと言えば・・・！
スーパーマリオブラザーズの…
↑
これ。
「ＰＯＷ」と書かれている部分は通称「ドン」
と呼ばれており、この部分を頭で打つことにより、敵が全員ひっくり返るという
マリオブラザーズにおける必殺技のようなものだった
ドンデン返しの「ドン」。
当時小学生だったボクはそう思っていた。
そうか！
その手があったか！！！
発想がヒラメけば、後は早い。
ドン小西のファッションチェックでは、通常、
● 上半身
● 全身
の２枚の写真を送ることになっているが、
ボクは、これに加えて
３枚目の写真
を用意した。
ポイントは、この３枚目である。
この３枚目の写真に、
ミズノンノのアイデンティティ、
そしてミズノンノのソウルを挿入する。
仮にこの３枚目の写真が、「ふざけすぎている」という点から、採用されなかったとしても、通常通りの写真を２枚送っているわけだから、
３枚目の写真を外したとしても、
確実に、掲載されるだろう。
これだ。
これしかない！！！
そこで早速、ドン小西に送る写真の服を選ぶことにした。
これは、今までオシャる技術で購入してきた服を組み合わせたもので良いだろう。
（今まで自分が買ってきたモノがどう評価されるか気になるところです）
というわけで、
まず、ボクがドン小西氏に送った「最初の２枚」はこれ
みなさんの記憶にも新しいであろう、赤いダウン。
中のＴシャツは、オシャる技術が始まったばかりの時に買った「ヒューゴボス」のＴシャツ。
スニーカーは同じく「ヒューゴボス」
そしてパンツは、メンズノンノのモデルに募集したとき、スタイリストが選んでくれたヤツです。
（玉木宏のスタイリストなどしている敏腕のスタイリストでした）
まず、オーソドックスな写真を２枚撮影し、そして、
ボクは３枚目の写真撮影の準備にとりかかった！
メンズノンノモデルの時買ったパンツを・・・
ハサミでジョキジョキジョキ・・・
（かなり高かったんだよね、これ）
生まれて初めて挑戦した赤ダウン。４万円だったかな。
ジョキジョキジョキ…
うわわ・・・変なの出てきた。
と、その時だった。
・・・。
何してんの、自分。
いや、実は、ドン小西に送る写真で、×○÷◎・・・
すごくいい！
そういうこと！
読者が求めているのはそういうことよ！
こうして。
全ての作業を終えたボクは、満を持して、ドン小西へと写真を送りつけた。
これが、ドン小西に送った３枚の写真だ！
１枚目
２枚目
３枚目
ミズノンノ・スタイル ＮＯ．８
「びんぼっちゃま」
名作「おぼっちゃまくん」の登場人物であり、最大のインパクトを誇る「びんぼっちゃま」
彼のスタイルにインスパイアされたのが、最後のミズノンノスタイル。
前から見ると普通なのだが、後ろをみせたとたん、相手に最高級のインパクトを与えることができる、まさにドンデン返し。
「フリがあって、オチがある」という、ミズノンノの生き様を描いたような等身大のスタイルだと言えるだろう。
さて・・・。
それじゃ、行くか。
精神科へ――。
こうしてミズノンノは、日本赤十字病院、精神科へと消えて行った――。
ドン小西さんによるファッションチェックの結果は↓ （必読です！）
「ファッション激辛丼」
http://fanet.jp/regular/don_konishi/58.html