MIZ'U NON-NO

「今日はどのようなお召し物をお探しですか？」
「浴衣を探しています」

そんなありきたりな会話を交わし、浴衣を見せてもらっていた。
確かに、素人目から見ても、普通のデバートにおいてある浴衣とは一線を画すものであることは分かる。

「素敵ですねぇ」

やはりありきたりなことを話しながら、「きっと普通に素敵な浴衣を選んで、今回のオシャる技術は終わるのかなぁ」などと思っていた。

しかしである。

ふと店員さんの口から気になる単語が飛び出した。


「あれが、うちの社長の『もとじ』です」



社長？



…社長！？

社長を紹介してください！！！

直感的に、「社長と話すべき」と判断したミズノンノ。

すると店員さんは…

いいですよ。


マジッすか！？

すると、５分もしないうちに…

泉二（もとじ）です。








おおお！

オシャる技術初の展開に興奮するミズノンノ。

そして、このまま私はもとじ社長との対談になだれ込ませていただいた。

もとじ社長は大学時代マラソン選手だったそうだが、足を悪くして以来、ずっと着物一筋のお人。着物に賭ける情熱は本当にすごい。また、サービス精神が非常に強く、その精神は社長を含めた「もとじ」の従業員の接客に現れていると思う。

全員が一様に、自然で、柔和で、やらしさが全く無い。

アパレル関係のみならず接客業の人、営業職の人は着物に興味がなくても一度「もとじ」を訪れて見て欲しい。そしてその素晴らしさを体感して欲しい。


うーん。
とにかくこの人に関しては色々話したいことがあるのですが、このメルマガの趣旨と外れてしまうので、もとじ社長に関して知りたい人は　↓コチラ

「男の着物人生、始めてみませんか」　泉二弘明著

さて。
もとじ社長とは小一時間お話させていただいたが、


その中でも最も印象的だったこの言葉。

私、服全部捨てたの。








え？

着物しか着ないって決めてから、

洋服は全部捨てたよ。









まさか…

それって…

こういうこと？

同士、発見。

同士、発見！

オレも着物しか着ません！

興奮した私は、かんぜんに「もとじワールド」に引き込まれた。

すると、もとじ社長は言った。

サイズ見ようか？








はいい！

社長直々に着付けを。もったいないことこの上なし。

「やはり、これからの時代は着物だな」
試着しただけなのに妙に時代を見据えるミズノンノ。

実は、ウケる技術の帯コピーを書いてくださっている糸井重里さんも
「もとじ」で着物を作っているところだった。偶然とは重なるものだ。

そして、私は、前回のオシャる技術でも書いた
「女性の美しさを邪魔しない」
それでいて野暮ったくない、バランスの良い浴衣をもとじ社長に選んでいただいた。




こうして、ミズノンノは「もとじ」を後にした。

帰宅途中、

今回同行してくれたカメラマンのコダマ君に、終始興奮して話した。