MIZ'U NON-NO

オシャる技術　

第４号

「ミズノンノの散財」





六本木ヒルズで、素敵なパンツを手に入れたミズノンノ。
今日の仕事は終わったということで意気揚々と帰宅しようとしたが…

（ショップ店員）Ａさん　「せっかく来たんだから、色々着て見れば？」

（ミズノンノの友達）ユカリさん　「そうしなよ、ミズノンノ」


女子の甘い誘惑に誘われて、
ミズノンノ、試着開始である。

おおっ！

この感触！

久しぶりの・・・「服」。

（ショップ店員）Ａさん　「ところでさ…とりあえず、そのサンダルはあり得ないよね？」

た、確かに…。

Ａさん　「じゃぁ、君の着てるジャージに合うスニーカーを探してあげるわね…」

Ａさん「超似合うじゃん！」

こ、これください。

Ａさん「Ｔシャツも選んであげる」

Ａさん「超似合うじゃん！」

こ、これください。

ユカリ「ねぇ、ミズノンノ、これ買って」

こ、これください。

会計　￥　１０４４７５―

い、いつの間に――。

恐るべし六本木ヒルズ。
豪華絢爛の蜃気楼に包まれた私の財布から諭吉先生が次々と旅立って行った。

こうしてパンツを買いに六本木ヒルズに行ったつもりの私は、いつのまにかスニーカーとＴシャツ、そしてハイヒールを購入していたのだ。

・・・今、オシャる技術を読書中の男性のみなさん。

「ミズノンノは女子の色気に溺れた」

そう思っているやもしれませぬ。

いや、確かに、一つ一つのアイテムを理論と根拠を持って手に入れていく、と私は宣言しました。そして、この時、冷静な判断を失っていないと言えば、嘘になる。

しかし、
それでも、ここでお金を使ったのは、全く意味のない行為だとは思っていない。

例えば、
今回私が購入したスニーカーやＴシャツは、

「カッコ良い、カッコ悪い」

以上に、付加価値がついている。

それは・・・高級ブランドのセンスの良い店員の友達に選んでもらった。
という

権威


である。

やらしくて汚い話になるけど、オシャレを語る上で非常に重要だと考えているので聞いてほしい。

まず、よく言われるのが、

「美しさとは相対的なもの」

である。
何を美しいとし、何を醜いとするか、それは個人に宿るものである。


しかし、それは、建前だ。


本音として、自分自身の価値観で美の基準を決めている人などほとんどいない。

「みんながカワイイと言うから」
「回りで流行っているから」

だからこそ、例えば女子高生は、女子高生というコミュニティの中でのファッションは画一化される。彼女たちの中でオリジナリティがあると思っていても、そのコミュニティの外から見れば
「一緒じゃん」となる。

さて。
これはオシャる技術０号でも述べた、私のスタンスだが、私の目指すファッションとは、

●　大多数の人にオシャレだと思われる

である。
自分のこだわりなど、どうでもいいと思っている。

となると、
多くの人に「カッコ良い」と思われる手段として手っ取り早いのは、何か。

それは


キレイでオシャレな女の子


である。

彼女たちに、服を選んでもらおう。

キレイでオシャレな女の子を、

スタイリストにしよう。


金は惜しむな。
どんどんおごる。
服を買いにつきあってくれたら、お礼に服を買ってあげる。

意外にもそういうことをすることを「貢ぐ」などと考えて、自尊心が傷つく男性も多いのだが、そうではなくて、彼女たちのスタイリングに対する感謝の気持ちとして服を買ってあげるのである。


お金がない？

じゃぁ、稼ごう。

いや、確かに私自身、全然稼げてないのだけど、それでも、このオシャる技術のスタンスをここで確認しておきたい。

たとえば、

「お金がないから、コーディネートを工夫する」

それは、たとえば「現状の状態を踏まえつつ、遊び方を見つけ楽しむ」という点では意義があるが、オシャる技術では提唱しない。

なぜなら、そこに「選択」がないからです。

「お金があって、これとこれが買えるけど、オレは古着が好きだから、古着を買う」なら分かるけど、「お金がないから、とりあえず『古着好き』」って言うのってダサくない？
（ここでの「古着」はあくまで分かりやすく説明するための例として出しています。今後のオシャる技術では古着にもガンガン手を伸ばしていきます。）


・・・色々能書きたれさせてもらいましたが。

とりあえず、

金が無くなったちゃったよ、あはは・・・。

キレイでオシャレな女の子を、 スタイリストにしよう。

 

次回予告 オシャる技術次号は、久々にあの男が登場します。 こうご期待！