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2004年11月22日発行
【オシャる技術】
第１４号
「ドンの壁」
～前回のあらすじ～
ファッション界の重鎮、ドン小西への挑戦を決意するミズノンノ。
７つのミズノンノ・スタイルを開発し、ボルテージはいやがおうにも上がる。
しかし、今回、その挑戦に暗雲がたちこめた！
前回、７つのミズノンノスタイルを提案したところ、大反響でした。
うれしい限りです。
ボクの手元に舞い込む大量のメール。
そのほとんどの内容が以下の通りでした。
ミズノンノスタイル７の精神安定剤、「ボルックス」は、
「ルボックス」の間違いではないですか？
・・・マジ？
あ、ホントだ。
しかし、あれほど大量に送られてくるメールの向こうには、大量な「ルボックス」と大量なストレスが存在するわけで。
それだけ現代社会に圧迫されている人が多いのでしょう。
だからこそ、そんな人たちのストレス解消としてボクは「オシャる」を発行するのだ、と決意を新たにしたのでありました。
愛、なのです。
それは、ファッションという題材を使って、みんなに「笑いという名の精神安定剤」を送っている、私からの愛なのです。
決して、ファッションをバカにしているわけではありません。
愛＝ミズノンノ
という図式がここに成立すると思います。
と、思っていた矢先、またある１つのメールがボクのもとへやってきました。
ドン小西の「ファッション激辛丼」担当者からだった――。
こんにちは
今週のオシャる技術、拝見しました。
『ドン小西のファッション激辛丼』のご紹介、ありがとうございました。面白かったです。
（中略）
ちょっと気になるのが、ファッションチェックには、奇をてらった色物系の画像がくるのかな、ということろです。
あまりにアレだと、ちょっと厳しいかも・・・。
ヤベッ！
（バレてる！）
７つのミズノンノスタイルでドン氏に挑戦しようと思った矢先、機先を制されるミズノンノ。
いかに、ミスノンノスタイルがボクのストーリーやオリジナリティを体現したものであっても、
掲載されんかったら意味ない。
ドン氏とお近づきになれんのです。
「まいったです」
途方に暮れたボクはなんとなしに、ドン小西周辺情報を集めていた。
すると・・・
ボクが知らなかったあるひとつの事実が発覚したのである。
ドン小西氏は、自分のブランドを立ち上げておりました！
だったら話、早いわ――。
ドン小西のファッションチェックにドン小西のブランドでビシッと全身決めてしまえばいい。
まさか、自分のブランドにケチつけるわけにはいかんだろう。
ファッションリーダーとか、ミズノンノスタイルとか、オリジナリティとか全然関係なくなるけど。
ま、仕方ない。
これが、大人のやり方です。
「ミズノンノ見損なった」
「ファッションに対するプライドはないのか？」
などの声がボクのところまで届きそうですが、
そんなみなさんに、一言言っておきたいことがある。
全ては政治なのだ。
そして。
もしかしたら、ドン氏がこの「オシャる技術」を見てるかもしれない、とか
そういう可能性も考えて行こうよ。
というわけで行ってきました！
東京には一店舗しかない「ｄｋｆ」ショップ！！！
このオシャレ感漂う店内雰囲気は、敷居高すぎよ！
ドン様発見！！！
思わず写真に口付けたくなる瞬間！！！
こらえろ、オレ！
さすがはドン様の店。
店員さんも、洒落てらい！
僭越ながら試着！
僭越ながら試着！
恐縮です。
ドン・スタイルな自分、恐縮です！
ゴッドファーザーを彷彿させる
ロングコート！最高です！
こんなの一体誰が着るんすか！
ドン様！
こうして。
ドン様の店でドン・スタイルをホメ上げた。
そして、この店で全てをそろえてファッションチェックに臨めば、晴れてボクは
● ドン・ファミリーの一員
として加えられるという寸法だ。
自宅に帰ったボクはどんなスタイルでドン小西ファッションチェックに出ようとしているのか不安に思っているだろうの担当者の方に有頂天でメールした。
「・・・ということで、ドン小西さんのブランド、d.k.fで全身固めることにしましたので、ご安心ください。」
すると、こんな感じの返信が来た。
先週、それと同じことやった人がいました。
先、越されとる―――。
ミズノンノ・スタイルもダメ。
ドン・スタイルもダメ。
ついに、追い詰められた、ミズノンノ。
しかし、ミズノンノはここで逆転の秘策を思いつく…。