鼻血が出るほど興奮することを思いついてしまいました。
このことを忘れないうちに、興奮したままに書きたいと思うのですが、
書く前にあなたに断っておかねばなりません。
これは、非常に僕のプライベートな話であり、つまり僕は今、めっちゃ興奮してるけど、これを読んでいるあなたはさほどこの話に興奮しないだろう、ということです。
でも、僕の今からこの話ができる大義名分としては、「僕が今からする話は誰でも必ず1つは持っているその人だけの『知りたいこと』」であり、しかし、その『知りたいこと』は知られずにこの世を去っていく。その『知りたいこと』に関して考えることは、たぶん全くの無駄ではない」ということです。
「ふと」
もう、これは本当に「ふと」思いつきました。
僕はさっきまである雑誌に掲載される予定の原稿を書いていて、少し煮詰まっていたからベッドに横になって目を閉じていた。そのときいきなり「そのこと」を思い浮かび、そして、どうして今まで「そのこと」を思い浮かべなかったのか、を疑問に感じました。
いや、思い浮かべなかった理由は明確にあります。それは僕の中である種の「封印」された内容であり、そして多くの人が「そのこと」に関して僕と近いような形で忘れ去ろうとしているのだと思います。
大学1年の時の話です。
この時期の話は、僕は何度かこの日記で書きましたが、いつか僕が今よりもう少し有名になれる幸運に恵まれたらしっかり書きたいと思っているのですが、僕は大学に「女の子と付き合うため」だけに入り、それは、よく
「女にモテると思ったから勉強したんです」
と、勉強したり努力することに対して謙遜する人たちとは完全に一線を画しており、
僕は本当に、良い大学に入ればイイ女と付き合えると思ったし、逆に、自分みたいなブサイクは良い大学に行かなければイイ女とはセックスできないと思ったし、それでもイイ女とどうしてもセックスしたかった僕は、そのときまで死ぬほど嫌いだった「努力」をして、大学に入りました。
全ては、モテるためでした。
***
大学の入学式。
僕はスーツを着ていかず、あえて、私服で行った。
悪ぶっていたのである。
しかし、この単なる自意識過剰の「私服」が、その後僕の中で大事件を起こすことになるとは思いもしなかった。
入学式の日。
新入生で溢れかえる大学のキャンパスで僕と太田(僕は同じ高校出身の太田と一緒に行動していた。僕は大学時代この太田と共に人生を送っており、そしてまた僕の人生の中で最も面白い出来事がおきたのがこの大学時代なので、彼に関してもいつか詳しく書きたいと思っています)
その太田と歩きながら
「面白そうなサークルはないか?」
もっと言えば
「そのサークルに入るだけでモテそうなサークルはないか?」
などと都合の良いことを考えながら、キャンパスをふらふらと歩いていた。
しかし、なかなか希望通りのサークルは見つからず、
「漫画研究会」とかになぜか名前を記入しつつ、
歩き疲れて、校舎の隅でタバコを吸っていた、その時だった。
その時、僕の目に衝撃的な映像が飛び込んできた。
―――天使でした。
大学受験のためほとんど人と話さず、ましてや女と話さず生きてきた僕にとって、彼女は、もう何のたとえでもなく、もうその言葉通りの「天使」だった。
これが小説とかであれば、「彼女の鼻筋が通って、大きな瞳で…」などと描写するところであるが、
これは小説ではないし、よりリアルに想像していただくために、
ここでは「矢田亜希子」としておきたい。
矢田亜希子本人を思い浮かべていただいてもなんら遜色ないのである。
というか、マジで僕は今ここに矢田とその天使を並べられ
「どっちにする?」
と言われたら、真剣な顔で
「1時間ください」
と言うくらいの、美貌だったのである。
こうして、
僕を構成する全細胞が満場一致で
「あの人のサークルに入りましょう」
ということになったのである。
見ると、その天使はテニスサークルのウインドブレーカーを着ているではないか。
この時彼女は大学の2年生で、新入生を勧誘していたのである。
よし、勧誘されよう。
そうなりますわな。
でも、どうしても勧誘されんのですわ。
なぜか?
私服だからである!
俺は、入学式にスーツを着ていけばいいものの、悪ぶって、わざわざ私服を着ていったことによって
唯一新入生を見分けられるための目印を失っていたのであった。
この時、僕、生まれて初めて、膝から地面に崩れましたもの。
その時はいていた茶色のパンタロンのパンツビリビリに破り裂きたいと思いましたもの。
さて、しかし、もう、どうしても、僕は彼女のサークルに入りたいわけです。
命に代えても入りたい。
そこでどうしたかというと、太田と僕は、
● 彼女の周囲をずっとうろつくことにした
もう、「ずっと」です。
彼女から距離にして20mくらいの距離をずっと回り続けていたのです。
バカみたいでした。
というか、バカでした。
バカでよかったんです。
それでも僕は彼女のサークルに入りたかったんです。
そして、彼女の周囲に居続けた僕たちは、1時間後、やっとのことで彼女から
「さっきから、目、合いますよね」
という一言、もう忘れもしない一言一句この台詞を天使は僕に向かって言ったのである。
このとき僕はガッツポーズをしました。
これはたとえでもなんでもなくガッツポーズをしたんです。
人から声をかけられてガッツポーズをする。
これもまた生まれて初めてでした。
さて、こうして僕は自分たちが新入生であること、あなたの所属するテニスサークルに興味があること、
というか、サークルに入れて欲しいこと、サークルに入れてくれるのであれば仕送りの半額を部費として収める覚悟があることなどを、とうとうと説いたのでありました。
こうして、僕のキャンパスライフが始まったのです。
さて、この後も、僕と太田は様々な事件を起こし、生まれて初めての合コンで自分が童貞であることを見破られたりと、悪い意味で壮絶な大学生活を送っていくことになるのですが、
その話に関しては、いつか本にしたいと思っています。
さて、
この天使に関してですが、
僕の大学1年間は、この天使のためにあったと言っても過言ではありません。
何度もデートに誘い、自分はあなたが好きである、ということをひたすらアピールした1年でした。
そして、事件は起きます。
僕の誕生日が11月26日だったのですが、
この日、彼女が僕の家に来ることになったのです。
さて、この時、僕は、忘れもしない、白百合女子大の心理学教授、富田の野郎が出していた本の中で
「告白は『愛している』と言いなさい」
とあったのを鵜呑みにして、「愛してる」と生まれて初めて言ったのですが、
(僕はこのあまりにも間違った恋愛理論によって、あまりにも高いリスクを背負うハメになっているのですが)
そこでOKはもらえなかったものの、
なんだか流れでキスをして、
その後ディープキスをして、
その後胸を触って、
その天使が
「今日はここまでね」
なんて言うもんだから
「あ、これって俺の告白成功したってことじゃん。じゃあやめておこう」
と思って、そのまま本当に止めたら、
次その天使に会ったとき、出会い頭に
「この前のこと忘れてくれる?」的なことを言われ、
「ていうか、あんたのこと好きでもなんでもないし」的なこと言われ
アゴが外れるほど衝撃を受けたのでした。
その時僕は、マジで涙を流し、
「どうしてあの日、押し倒してしまわなかったんだ!」
と人生で3本の指に入るくらいの後悔をし、
こうして生まれたのが
「ディープキス心変わりの理論」
であり、これは恋愛体育教師・水野愛也がその講演の中で繰り返し説いている
恋愛体育の骨格を成す理論であり、内容は
「ディープキスをした日にはセックスをしないと女は心変わりをする」
という理論なのです。
大学1年は、
僕は、本気で、恋愛マニュアル本を読みつくし、恋愛ノートをつけ、モテるために頑張っておったのですが、
僕が最終的にたどり着いた恋愛理論は
「とにかくセックスをする。セックスをしなければならない」
であり、
その理論の正しさを証明するかのごとく、
大学2年に理想とも呼べる生まれて初めてできた彼女は
● ぐでんぐでんに酔っ払ってなだれ込むようにセックスした
結局、それかい―――。
俺が費やした恋愛研究の1年間は一体なんだったんだ―――。
ただ、こうして僕が出した結論は、「女はセックスをしないと、いついかなる瞬間にどんでん返しをしてくるか分からず、逆にセックスをしてしまえば勝手にこっちのことを好きなる生き物である」これは大方間違ってないと思います。
さて、冒頭の「鼻血が出るほど興奮することを思いついた」という出だしから話が紆余曲折しまくっておりますが、
僕が今日思いついたのは、
「この女、mixiで探せばおるんじゃないか?」
これは当たり前のようなことで、革命的なことだと思います。
というのも、先にように、人はショックが大きい事件に遭遇した場合、特に自分の心が傷つく事件であれば、
異性との連絡は途絶え、そのまま人生を終えていく公算が非常に高い。
しかし、
僕は、
あのとき起きた現象を勝手に
「ディープキス心変わりの理論」
として、勝手に理屈をつけて考えて、なんならお金をいただいてする講演で
ディープキス心変わりの理論!
とホワイトボードに書くのですが、
でも、
実際は違うかもしれないじゃん!?
ただ、
異性とのこういう問題の行き先はブラックボックスであることが世の常だったのです。
別れたり、会わなくなった女との連絡は途絶えます。
しかし、インターネットがそれを変えようとしている。
これは、すごいことだと思いました。
「これは、すごいことだ!」
僕はベッドから起きて、まず、その天使の本名をgoogle image で検索をかけました。
(というか、僕はこれだけネットに染まっていて、何年もネットをしているにも関わらず、その女の名前を今まで一度も検索したことがなかったのです。それほどまでに、無意識の傷はその名前を忘れさせていたのでした)
そして、
結論から言うと
出てきたのですね。
矢田亜希子が!
僕の知っている会社で働いておったわけなのですよ!
顔写真つきでコメント残してたの!!!
ただ、それがいつ頃の記事かわからないし、今頃はきっと結婚して子供もいるんだろうけど、
でも、とにかく僕は、
「どうしてあの時、彼女の態度が急変したのか」
「そもそも、なぜあのときキスができたのか?」
これをどうしても聞きたくて、
mixiで検索をかけたのでありました。
結果を言うと、
彼女の名前でヒットした件数は
● 2件
しかし!
残念ながら、
2人とも彼女ではなかったのですね。
ただ、僕は思いました。
「本気出せばイケるぞ」と。
ネットがある。
僕が本気で動けば、彼女がなぜあのときキスまでして、しかしその後態度が急変したのか、
(僕はたぶん、あのキスのとき、彼女は男とトラブっていて、その後そのトラブっていた男と関係が修復されたのではないかと踏んでいるのですが、しかし、やはりあのとき押し倒していれば状況は変わっていたし、そのことも含め彼女に聞いてみたいのです。どうしても)
最初にも言ったように、これは非常に個人的な話です。
しかし、僕にとっては、
もしあの時彼女が僕と付き合ってたらどうなっていたか、
これはもう、僕の人生はかなり大きく変化していると思うのです。
そもそもが、恋愛に大きく軌道を影響されてきた人生でした。
それは、「女」ではなく「恋愛」にです。
僕はモテないという自分から出発した旅を続けているようなものです。
それゆえに、彼女があの時何を考えていたか、
これは、もう、幼い頃生き別れた肉親を探すくらい、重要なことなのです。
だから、僕はこれをいつかやることにします。
最近は、人生が仕事に寄ってしまっているのですが、改めて、思い出さねばなりません。
人生はプロジェクトであり、
生活も、リスクも、周囲の視線なんて全部シカトして
「どうしてもやりたいこと」「やらなくて後悔していること」という2つの基準のみで判断し行動する、
それこそが生きるということであるはずなので、
ずっと先になってもいいのですが、
● 「ディープキス心変わりの理論」の真実
を解き明かすことを、ここに宣言したいと思います。
さて、
こうなってくると、
僕は人生で、死ぬ前にもう一度会わなければならない女性が2人いるのです。
いやはやこの2人に関しても、普通に話したら、先ほどの天使以上に長くなるのですが、
まず最初の女性は「初恋の人」です。
いや、水野よ、それなら分かる、初恋の人なら誰だって会いたいよ、とみなさんは言われるかもしれません。
しかし、僕にとって初恋の人は、たぶん、みなさんが思う意味とは少し違ってくるのです。
僕は小学5年生のとき好きになった子がいて、
しかし、そのままその小学校では僕1人だけ名古屋の私立の中学に進学したのですが、
僕はその子のことを忘れられなかったことと、
顔がむくむのが気になりだした、という理由で
僕は、毎日その子と偶然ばったりどこかで出会うことを妄想して毎日を過ごす少年になってしまったのです。
でも、それだけじゃないのです。
まず、この話をするには、僕が生まれ育った「清洲町(現・清須市)」
の地理に関して話をしなければならないでしょう。
清洲町に住む人間が、他の街へ出る交通手段は、電車を使う場合
●JR清洲駅
●名鉄新清洲駅
の2つに分かれます。
駅が2つに別れていたという事実、これだけでもう僕の人生が大きく変わったと思うのですが、
まず、結論から言うと僕が通学で使っていたのはJR清洲駅だった。
さて、問題はこのJR清洲駅にあります。
この駅は、清洲とは名ばかりで実は隣の町の「稲沢」にあって、
清洲町のハズレに位置しているのですが、
僕の自宅はこのJR清洲駅からかなり近い場所にあり、
つまり、僕の自宅は清洲の外れにあるので、
僕はJR清洲駅を使っていたのですが、
清洲小学校に通っていた98%が名鉄新清洲駅を使用するという、
この地理の持つ意味が分かりますか?
つまり、僕は、名古屋の男子校の中学に通う時点で、
● ほぼ、清洲小学校の同級生と隔離された
ということなのです。
現に、そうとう無理やり遊びに来てくれた友人はいたけど、
基本的に完全に世界が違う、みたいな状況になっていました。
あれが、名鉄だったら!
俺が使っていたのが名鉄だったら!
学校に通う途中に、小学校時代の同級生たちとすれ違っただろうし、
交流も保たれていたろうし、
だったらあの初恋の子と結ばれていたかもしれないのである。
そして最も厄介なのが、その初恋の子もたぶん、僕のことが好きであり、
しかし、それはあくまで「たぶん」であって、
しかしその「たぶん」を確かめるすべはなくて
そして当時の僕は本当にシャイでバカで行動力もなんにもなくて、
あ、あとめっちゃ大事なこと思い出したわ!!!
これ、最初見たとき、「幻覚かな?」ってマジで思ったんだけど、
一度だけ、JR清洲駅に、初恋の子が現れたことがあるのである!!!
なぜか、太った子と一緒だった。
JRの駅の前に立ってたのである。
マジで。
確か中学2年のときだったと思うけど。
しかも、その日、バレンタインデーだったような気がする。
で、そんとき僕、どうしたと思います?
無視したんですよ。
無視したんです。
無視しちまったんだ俺は!!!
うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
でも、その時は、もう頭の中真っ白になって、
彼女は
「あ、水野く…」
みたいなこと言ってたのに、
俺は無視をしてしまったのだ。
さて、ここで告白すると、
僕は現在、なんだか軌道の外れた人工衛星みたいな人生になってますけど、
あのとき話せなかったのが悔しくて悔しくて悔しくて、
単純にその反動で、
どんな目上の人にも話しかけるべきだと思うし
誰もやらないことをやるべきだと思うし
行動すべきだと思っているのだけど
でも、それは
ただ、あの時話すことができなかった罪をひたすら償っている、という
これは大げさな話ではなくてたったそれだけの人生です。
行動力があるというより、ショックがでかかった、のでありました。
だから僕があの子に聞きたいのは、
● なぜあの時JR清洲駅にいたのか?
というシンプルな質問、つか、もう彼女忘れてるだろうな、絶対。
ただ、彼女の存在で、1人の男の人生がとんでもない方向に向かってしまっているというこの現状、
これは悪い意味じゃなくて、面白く話せると思うんです。
だから、この子にも会わないといけない。
そして、
最後に、
僕が大学2年の時初めて付き合った彼女。
僕はこの子と一番長く付き合ったし、
小学生の初恋から始まった、僕の、身の丈を超えた理想高き恋愛道は、彼女の存在によって
苦しみから解放された部分があって
しかしまあ付き合ってみると、思っていた以上にしんどくてケンカばかりしたんだけど、
でも、すごく好きな子だったのですが、
彼女と付き合って2年近くしたある月に、いきなり連絡が取れなくなって、
3週間くらいしてから、突然電話がかかってきて
「浮気した」
という謎の電話で、
今考えてみると、あれ絶対浮気とかじゃなくて他の事情があったに決まっているのに
僕は連絡が取れなくなっていたことに死ぬほどテンパっていたから
その電話で
「じゃ、終わりだな」
って本当に終わりにしちまったんだよー!!!
バカか!?
っていうか、こうやって書いてみて思ったんだけど、
俺、何なの?
浮かれてた。
俺、完全に浮かれてたわ。
自分がダメ人間だってこと完全に忘れてた。
で、結局、彼女は結婚してしまうのですけど、
僕が彼女に聞きたいのは
● あの連絡の取れなくなった3週間に何があったのか?
ということです。
…いや、しかし、考えれば考えるほど、
この疑問を知らずに死ねないです、僕は。
嗚呼!やっぱ成功しないといかんし、有名にならなきゃいかん!
有名になってたら、ばったり会っても、「あの時のあれさ」って聞けるもん。
女の子たちも「昔、水野が私を…」ってちょっと自慢気に話せるでしょう。
2006年06月22日 06:48